ポーセレンアート
山口 咏子 (Eiko Yamaguchi)
20年程前、ある女性誌の企画で、ノリタケアーティストクラブの活動を知り、陶磁器に興味を持っていた私は 早速 入会してクラフト作りを勉強しました。
その過程でチャイナペインティングの必要性も痛感し。8年間程 原宿・陶画舎で絵付けの勉強もしました。 陶磁器ならではな硬質で色あせない輝きはとても魅力的で、両者を合わせてポーセレン・アートとして作品
作りに取り組んでいます。
<種目説明>
磁器粘土をこねて成形し、素焼きで1260℃の高温で焼成する。 その後釉薬をかけ、1100℃で焼成し、その後は上絵具をペインティングオイルで溶いて塗り重ねていく。
陶版ならば8回程繰り返し、760℃から800℃で焼成。クラフトは3回から5回ぐらいまで。 基本はオールドノリタケの技法が使われていると思う。
< 作成工程 >
1. 磁器粘土をこねて成形する(着色する場合は、下絵具をまぜてこねる)。
2. 自然乾燥を経て、1260℃の高温で素焼きする。
3. 釉薬をかけて1100℃で焼成。
4. 絵付けをする場合は、上絵具で着色し、800℃で焼成。これを3回から ものによっては5回程繰り返す。
5. 金彩は800℃で焼成。再焼成する場合は760℃。
<山口 咏子 作品>
「夢と希望」 2017年
「花で綴る『シンデレラスト-リー』」
2018年
「私のシンデレラ物語」
コロナ禍で厳しい生活を強いられている今、児童虐待や育児放棄の問題など子どもを取り巻く状況がより深刻化している。こんな時こそ、みんなで協力して子どもの巣立ちに協力していかなければならない。子どもたちの育ちや自立には大人が損得なく関わり続けていくことが不可欠。子どもたち、一人ひとりを温かく抱きしめる。手を差し出せるのは親とは思わない。
5歳で生母と死別したシンデレラは、父の後添いとなった継母と義姉妹に虐められ、孤独な日々を送っていたが、魔法使いのお婆さんに助けられ、王子様と巡り合う。
「明けない夜はない。」 こんな思いで「私のシンデレラ物語」を作品化してみました。
「ウェディング」 2018年
「王子様の誕生」 2019年